親が病気になったとき。

2020年は新型コロナウイルス感染で世界中が大騒ぎでしたね。

そんな中、私の父が入院しました。

2020年の六月頃から、父は咳が出て、身体が怠いせいか、寝てばかりいました。私は父とは少し離れた距離に住んでいるので、日々の様子はあまりわかりません。ただ、マレットゴルフが趣味の父がそのマレットに行かないというのは、やっぱり変かなぁ。くらいに思っていました。父は昭和10年生まれ。84才ですから、そんなものかなぁ。という認識でした。

 長年通っていた診療所では、咳止めの薬を出してもらう程度で、他にはあまり医療面では変更はなく、咳も昔から出ていたので、気にしてはいませんでした。

 ところが、9月に入ってから、父と診療所に一緒に行った際、主治医から「心房細動があるので、カテーテルで治療をしたら?」
という提案をいただきました。
主治医の診断では、「心房細動により、肺に水が溜まりやすいので咳が出る」でした。

ところが、父が急に動けなくなったのです。

それは診察の次の次の日のことでした。私が実家に行くと、母が
「お父さん、昨日お買い物に行ったら、途中で歩けなくなっちゃったのよ」
というのです。
これはただ事ではないと思った私は、数日前に診察を受けた診療所に電話をかけました。
(この時、かかりつけの薬局で薬剤師さんに成り行きを相談しました)
受付の方は、
「カテーテルの予約は最短でも10月1日なんですよね。まあ、一度病院にきてみてください」
いつもは歩いていく父もこの時ばかりは苦しかったらしく、「車椅子に乗る」と自分から言っていました。

診療所について、まず血液検査、レントゲン、CT。
それが済んで血圧を測る段になって、初めてその診療所でパルスオキシメーターを使いました。熱は平熱です。
すると、測った看護師さんから「〇〇さん、大丈夫?」と声がけがあり、すぐにベッドへ移動してください。と言われ、先生も駆けつけてくれました。

その時の父の血中酸素濃度、70%台まで下がっていたそうです。

点滴をしながら救急車の手配をしてすぐに自宅近くの医療センターへ搬送になりました。
この時、父は特に痛いとか苦しいとかいうのがなくて、話も普通にできました。

救急病院についてから

救急病院に搬送されてから、すぐに治療にはなりませんでした。
そうです。当時も新型コロナウイルス感染の可能性を否定できないということで、検査が行われました。(抗原抗体反応)
かなり長い時間待たされて、ようやく担当医が来たときには、二時間ほど経っていました。

そこからいろいろな検査が始まりました。
しばらくして、私が主治医に呼ばれました。

主治医「お父様ですが、左側の肺が真っ白です。大葉肺炎とCOPD、それから心不全状態です。かなり重症です。これからステロイドも大量に投与しますがご承知おきください」

私「はい。お任せしますので、よろしくお願いします。」

9月28日のことでした。


つづく

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